「非実在青少年」て…Σ(゜д゜;2010年03月10日 01時00分58秒

これえろいといわれたんですが、えろい未成年なんですかね。
さっきお知り合いの日記で知ったのですが、東京都の条例でこんなアホな内容が今まさに決まろうとしているとか…。
反対するなら今!ということで。

アニメやマンガなどの登場人物も「非実在青少年」とみなして、
性的表現などある場合は児童ポルノとして厳しく罰せられるとか。

なんじゃそら~。

まあ自分自身が露骨な表現を描くことはないとは思うのですが、
でもじゃあどこまでが許されるのかと。
自分も露出が高いおんなのことかなら超喜んで描いてますからね。
どこかのお堅い審査員だかの主観でにそれもだめ、あれもだめと言われて
描くものが規制されていくだなんて考えただけでげんなりします。
一体どこまで縛りつけるつもりなんでしょう。

『新米女神』のソラの蛮族ルックがあげつらわれた日には
「彼女40歳ですが何か?」と言えばいいのか(笑)。


大体芸術なんて色気があることが一番の魅力なんだと思ってますし。
(画家の誰かもそんなこと言っていたなあ)
今まで芸術だからと認められてきた、美術館に飾ってある大量の
際どい絵は規制しないの?と言いたい。
ミケランジェロコーナーは18歳未満入場禁止。(笑)

私の描くようなものは芸術なんて域じゃないだろ!と言われるなら、
じゃあどこからどこまでがアートと言えるのか納得いくように
解説していただきたい。
といいつつまあ、自分の絵に絶対の自信があるから言っている
訳ではありませんが。


ちと論点ずれてきましたか。
いやでも要するに自分では描けないけど、いわゆるエロ絵師さんたちの絵から
滲み出る色気はやっぱりいつもたまらない魅力があるんですよ…!
それにソレを見たり読んだりして同じような犯罪行為に走るというのは、
それは作品の方が根本原因じゃないと思いますがどうですか。



という訳で転載自由・なるべく多くの人の目に広げてとのことなので、
ひとごとではないですし珍しく社会派日記です。
以下転載…の転載です^^;
自力で省略しようと思いましたが何だかニュアンス変わりそうなので
そのまま抜粋で。
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以下は、編集者から評論家、研究者に転身した藤本由香里・明治大准教授の日記からの転載で、できるだけ多くの人に知ってほしいということで、ここに掲出する次第です。

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 すでにご存知の方もいらっしゃると思いますが、2月24日に、東京都青少年健全育成条例の改正案が出され、その中に、「非実在青少年」(つまり実写でなく、マンガ・アニメ・ゲームに出てくる青少年)への規制が盛り込まれています。
これは、 「年齢又は服装、所持品、学年、背景その他の人の年齢を想起させる事項の表示又は音声による描写から十八歳未満として表現されていると認識されるもの」と規定されており、つまり設定が18才以上になっていても、「18歳以下に見えれば」ダメ、ということです。
 つまり、国の方で何度も改正(改悪)が話題に上りながらも、反対が多く先に進まないでいる「児童ポルノ法」における、「単純所持規制」(=とくに売買する意思を持っていなくとも、「児童ポルノにあたるもの」を単純に「持っている」だけで逮捕)、「マンガ・アニメ・ゲームその他、画像として描かれる青少年の姿にも児童ポルノ法を適用する」というもくろみを、都の条例で先に決め、規制してしまおうという法律です。
 なので、今のところ罰則はありませんが、「単純所持」も禁止されています。
 おまけに、上記に規定された意味での「児童ポルノ」(つまり非実在青少年を含む)の根絶に向けて努力し、都に協力するのが「都民の義務」と規定されています。

第十八条の六の四 何人も、児童ポルノをみだりに所持しない責務を有する。
2 都民は、都が実施する児童ポルノの根絶に関する施策に協力するように努めるものとする。
3 都民は、青少年をみだりに性的対象として扱う風潮を助長すべきでないことについて理解を深め、青少年性的視覚描写物が青少年の性に関する健全な判断能力の形成を阻害するおそれがあることに留意し、青少年が容易にこれを閲覧又は観覧することのないように努めるものとする。

 これだけ読むと、青少年が読まないよう留意すればいいのかと思うかもしれませんが、成人が読むものもすべて、規制の対象になります。
都条例の改正案の全文は以下で読めます。
このうち、後半の、とくに赤で反転してあるところが重要な部分です。
http://fr-toen.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/post-cbc1.html

また、今日、いままさに行われている緊急集会のお知らせ
http://icc-japan.blogspot.com/2010/02/blog-post_27.html
も含め、この問題に関する基本情報をまとめたサイトは以下です。
http://mitb.bufsiz.jp/

「18歳以下に見える」とか、「不健全」とか、いくらでも恣意的に解釈できる条文の上に、これらの規制を推進しようとする都に対し、全面的に協力するのが「都民の義務」とするなど、これは戦前戦中のファシズムか? 「非国民」!とどこが違うの? と言いたくなるくらい問題のある法律なのですが、問題は、

今の状況だとほぼ間違いなく、この法律は通ってしまう!

ということです。
 そして、出版社のほとんどすべてが東京に集中している中で、この法律が通ることは、国の法律ができたのと同じ効果を持ちます。
 にもかかわらず、不思議なことに、ネットでも、マイミクさんの日記やMLでも、この問題はほとんどまともには話題になっていません。おそらく、あまりにもばかばかしい規定ゆえに「半笑い」的なコメントが多く、みんな「こんなばかばかしい規定、通るはずない、と思っているのだと思います。なぜかネットでも、個人のブログや痛いニュース以外に、信頼できるとされる一般メディア(新聞系のニュースなど)でこれを取り上げているところはないし、新聞でも報道されていないので、みんな冗談だと思っているのだと思います。
 けれど、繰り返しますが、

 今の状況だとほぼ間違いなく、この法律は通ってしまう!

 2月24日に案が発表されて、都民が意見が言えるのは25日まで(つまり1日だけ)。
 議会での質問が許されるのは3月4日(代表質問)・5日(一般質問)だけで、これも数日前には質問を提出していなければならない。(つまり議員でさえ、検討できるのは3日程度)
 で、18日の13:00の付託議案審査がもっとも重要で、今月末には投票、決定、ということになります。

 現在、都議会の会派は石原都政与党(自民、公明、平成維新の会)が62議席、石原都政野党(民主、生活者ネットワーク、共産、自治市民)が65 議席という構成です。
 野党が全員反対にまわれば、否決できるのですが、今のところ、民主党内ですら、意見統一がとれていない。知人によれば、

①都議では野党の民主議員が全部法案可決に反対しても過半数に満たず、
民主自体もきれいに可決反対で意見がまとまっているわけではない。
②今回はこの法案はケイタイ・ネットに関する法案とセットで提出されており、
このケイタイ・ネット関係の法案はちょっと現段階ではあまりに穴がありすぎ、ほぼ通らない
ということになっていて、それが災いする可能性も高い。つまり二つあげたもののうち二つともが
否決されることは珍しく、ひとつを通さない代わりにひとつを通すということは議会ではよくある。
こうしたことから、この法案は何もしないでいると通る可能性が高いだろう」

ということです。
 けれど、先日、もう賛成を決めているからダメだろう…と言われていた、「生活者ネットワーク」の議員さんにヤマダさんたちと一緒にお話をしに行ってきたら、ちゃんと聞いてもらえた、という感触を持ちました。そして、この法案の危険性を訴えたのが、ほぼ私たちが初めてのようだったのが印象的でした。
 都議の方たちも、あまりにも現場から何も反対の声が上がってこないので、不思議に思う状況のようです。現場から反対の声があがらないとどうしようもない、との声も聞かれました。
 私もあまりにみんな騒いでいないので、半信半疑だったのですが、各方面に確かめても、「このままだと通る」ことは確実です。
 まだ間に合うかもしれません。広報の手段を持っている方は、この法案の危険性を、早く、広く、伝えていただければと思います。
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コメント

_ 天城雲龍改め”赤城蒼龍” ― 2010年03月14日 18時31分03秒

この問題に対して無関心な人間が多い原因の一つは「自分には無関係」と思ってるからだと思います。
児ポ法の時も、テレビの報道番組(という名のバラエティ)でも法案の持つ危険性なんて気にしないで他人事のように話す連中ばっかりでしたから。

_ 中島鯛(管理人) ― 2010年03月16日 00時46分26秒

赤城蒼龍さん>こんばんは、この改名にはなにか心境の変化が??

上記コメント耳が痛いことではありますが、今までは自分も対岸の火事でした…。
ですが今回の偏った規制には疑問を感じずにいられません。
ターゲットがまずマンガ・アニメ・ゲームに偏っているのも、
その基準がどうとでも取れる主観的なものだということも。
ちなみに小説の方がより妄想を掻き立ててくれる点では
私はかなり勝っていると思いますがね~。
コレを考えた人は想像力が足りないのかしら?と思ったりしました。

しかし本当にこの条例、普通のニュースサイトにはほとんど出てきませんね。
今回ツイッターの威力とスピードに圧倒されましたわ…。



そういえばどこにも書きませんでしたが、私ももちろん子供が
いわゆる18禁な画像・文章に触れることは反対です。
それどころかもし自分に子供ができたら、ある程度の年齢まで
絶対ゲームはやらせたくないとまで思ってます。
なんというか、現実を肌で直に触れて感じて理解できるまでは
「外で遊べ!」
と言いたいのですよね。
まあ今のご時世ソレが難しいことは分かっていますが。

自分が木登りやら田んぼで遊んだ経験も、ゲームにはまりきったことも両方体験しているので、実感としてバーチャルと現実は違うんだ!という事を強く主張したいなあと。
やっぱり旅サイト観てそこに行った気になるのと、その土地に行って空気を吸うとでは全く感じることが違いますし。

宮崎駿さんも仰ってましたが、「ジブリのビデオ売っといて何だけど、子供の頃はこんなもの観てちゃいけないんだよな」と。

私も今絵を描くのに当たって一番根底の糧となっているのは山で遊んだりした土や光や、他人との関係で感じた事たちだと思ってます。


で、その辺の管理をするのは親や周りの大人の役目じゃないんですかね。
全て「マンガ・アニメ・ゲームが悪い!」というのは随分な責任転嫁なんじゃないかと思うんですが。
臭いものに蓋をして純粋培養でもするつもりなんですかね。

確かに近年そういった表現がオープンになってきているなとも感じますが、いきなり「描くな!持つな!」とは。
まだゲームや映画のような年齢規定を設けるくらいなら納得できますけどね。

_ 赤城蒼龍 ― 2010年03月16日 22時37分48秒

>対岸の火事
こういった認識を持ってしまう大きな要因がマスコミによるミスリードによるものだと思います。
この問題について連中が本質的な議論をしている所を、あまり見たこと無いです。

この法案は、もはや目的を見失っていて、”規制する”事それ自体が目的化しているように感じています。
実際の効果については大いに疑問符が付きますし、穿った見方をすれば別の目的があるのではないかと疑ってしまいます。
そもそも、行き過ぎた物だけに個別に対応すれば良い事を、全部纏めて規制という方法をとることが誤りだと思います。

>その辺の管理をするのは親や周りの大人の役目
全くその通りだと思います。
物事の善し悪しを判断できるように知性や人間性を育んでいけばいいのです。
世の中にはさまざまな物や出来事があるのですから、結局自分で判断できるようにならなければ。

>PN改名
心境というより状況の変化です。
元々こっちのPNを使いたかったのですが、某有名作品に先を越されてしまいまして。
で、最近”そうりゅう”の方が改名したので。
加えて、このところpixivやTwitterを通じて知り合いが増えたのでこれを機に、と思い改名しました。

_ (未記入) ― 2010年03月20日 09時56分59秒

先送りになりましたね・・・6月にまたやるらしいですが
今回の規制改正はハードルをワザと高くして、次にハードルを低くして賛成させやすくしようとする交渉やり方見たいのが透けて見えます。
諮問機関の宗教と規制取締りで得する警察関連の言いなりためだけの規制なんて、こんなもん絶対反対ですよ!作家や読者の実益を考えたもの造ってからものを言ってくれって感じですよ

_ 中島鯛(管理人) ― 2010年04月03日 01時54分00秒

↑すみません、どちらさまでしょうか~^^;
このフォーム、名前入れなくても送れてしまうのですね。

ちょっと私もいまこの話から離れてしまってますが、
原稿終わって余裕ができたら何がしかの活動を再開しようと思います。

最近話をした一般の方から、
「別に関係ないよね?」と言われてしまい…
マンガアニメに全く興味のない人からはそういう感覚なのかなあと。

まあこちらも、反対反対だけではなくて代替案を出すとかしないと
何も進まなさそうですが。
そもそも反対の声を上げた作家・出版連と推進派とでは
主張がすれ違って議論にもなってない気がするのが問題かなあとも思います。

別に反対派は『児童ポルノ大賛成』と言ってるわけじゃーないんですよ!?といいたいですわ。
反対=変態(おお語呂がいいw) みたいなイロメガネを感じます。

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